心療内科

女性特有のメンタルヘルス

女性特有のメンタルヘルス女性は仕事を持つことが当たり前になっている反面、出産・育児・家事の主な担い手と期待されてしまう傾向があり、現代は女性にとってストレスの多い時代です。また、SNSなど新しいコミュニケーションツールによって思いもよらないトラブルを引き寄せてしまうこともよくあります。
女性は排卵などによってホルモンのバランスが周期的に大きく変動します。こうしたホルモンバランスの変動にストレスが加わることで自律神経が大きく乱され、心身の不調につながることや、疾患を引き起こすことも珍しくありません。生理前にイライラがつのる・気分が落ち込む、産後うつ、更年期の不定愁訴などは、ホルモンバランスの変化が大きく関わっています。
女性ホルモンであるエストラゲンとプロゲステロンの分泌は、脳下垂体や視床下部にコントロールされているため、脳がストレスの影響を受けるとバランスを崩してしまい、それが心身の不調につながります。女性の場合、ホルモンバランスを整えることで、心身の不調が大きく改善するケースはかなり多くなっています。当院では、婦人科医ならではの視点で、女性特有のお悩みに寄り添ったメンタルケアを行っています。お身体のちょっとした不調が続く場合や、お気持ちの揺れや変化といったお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

当院での診療内容

女性は排卵から生理という1ヶ月程度のサイクルで女性ホルモンが急激に変化しますし、思春期や妊娠・出産・授乳、そして更年期と閉経で女性ホルモンの分泌が揺らぎながら大きく変動します。女性ホルモンの分泌量やバランスが大きく変化すると、心身にさまざまな不調を起こしやすくなります。また、思春期は進路や恋愛で、妊娠・出産・授乳期は忙しさや社会的役割の変化で、更年期や閉経期は仕事や家庭での責任ある立場やリタイア、介護などの問題が重なってストレスが多い時期でもありますから、ホルモンバランスの大きな変化によってさらに大きなストレスを抱えることになります。
当院では、生理に関するお悩み、妊娠・出産・授乳にともなう不安や心配、うつ症状、更年期や閉経の際に起こる不定愁訴などについて、医師やスタッフが親身に対応しています。
ホルモンバランスを整える治療をはじめとした、つらい症状を改善するための薬物療法を行うとともに、少しでも快適に過ごしていただくための生活習慣改善などについても、患者様とご相談しながら無理なく続けられるようバックアップしています。

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)生理前にイライラや不安などが起こって、生理がはじまるとそうした尖った気持ちが消える場合、月経前症候群(PMS)の可能性があります。仕事を持っている女性の7~8割が月経前症候群の経験を持っているとされており、原因はまだよくわかっていませんが、女性ホルモンの関与が指摘されています。生理前の3~10日前からイライラ・不安。腹痛・むくみなどの症状を起こし、生理がはじまるとこうした症状は消えてしまいます。婦人科では、こうした症状を解消するための有効な治療法があります。また、生理が重い、経血量が多い、周期が一定しないなど生理に関する他のお悩みがある場合も、同時に解消することができます。

更年期障害

更年期障害更年期は閉経前後5年を指す言葉で、平均的な更年期の年齢は45~55歳とされています。更年期には女性ホルモンの分泌が大きく揺らぎながら減少していくため、心身にさまざまな不調を起こすことがあり、日常生活に支障を及ぼす症状がある場合には更年期障害と診断されます。
主な症状には、ほてり・のぼせ・異常な発汗といったホットフラッシュ、手足の冷え、肩こり、イライラ、うつ症状、不眠、頭痛などがあり、他にも幅広い症状を起こすことがあります。症状の内容や強さは個人差が大きいのですが、多幅広い症状がある場合でも婦人科を受診して適切な治療を受けることで症状の緩和が期待できます。つらい症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

妊娠・出産に起こるうつ症状

妊娠・出産に起こるうつ症状妊娠・出産は人生の大きなターニングポイントであり、ホルモンの変化が大きい時期でもあります。生活環境が一変して大きなストレスがかかりますし、出産後はまともに眠ったり入浴する暇もないほど忙しい時期です。そのため、この時期は心身の変調を起こしやすい傾向があります。また、幸せを強く実感する時期だからこそ、不調を見逃しやすく、気付かないままダメージが重なっていることもよくあります。当院では、婦人科医の立場から、妊娠や出産で心身にダメージが重なりやすい女性の気持ちに寄り添った診療を行っています。妊娠や出産といった時期にお悩みを持つのはおかしいことではありません。当院では医師をはじめスタッフがお悩みを抱えた方を温かく親身にお迎えして対応しています。不安やストレスを感じたら、無理せずご相談にいらしてください。

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